デス・プルーフ in グラインドハウス

土曜日昼に2割くらいの入りか?
前半は『ハロウィン』や『13日の金曜日』のような雰囲気。
わざとフィルムも汚してあり、テレ東の2時のロードショーを
映画館で観ているような気持ちになってきた。
13日の金曜日』と同じく、性に無軌道な女子大生が殺されてしまうという構成。
あまりにも中身のない会話はわざとか。
後半はうってかわってキレイなフィルムでカーチェイスを撮る。
これは痛快だ。
カーチェイスというものに全く興味がない私である。
初めて映画の中のカーチェイスの場面にドキドキしたかもしれない。
チャーリーズエンジェルの華がないバージョンみたいな女三人組が出てくるのだが、それなのにも関わらず喝采を叫ばずには
いられない。
特に不死身のヘレン・ハント似の女はすさまじいアクションを
こなしていて心から応援してしまった。
タランティーのは2時間の映画を作ることが出来ないと私は
読んでいるのだが、この映画も前半と後半が異なった色調で描かれている。
特に後半は女の子たちの会話もちゃんと伏線になっていて
あとのアクションに効いてくるし、一瞬たりとも無駄な場面がなく見逃してはならない。
会話の中で段々その子たちの微妙な人間関が浮かび上がってくるところが面白い。
前半の意味なし会話がうそのようだった。
あまり活躍しなかったが、道端ジェシカ似女優のチアリーダーコスプレがよかった。