サバデレ

美容室に行った。
前にも書いたけれど自動髪洗い機は撲滅したほうがいい。
今日はアシスタントのおばさんが洗ってくれた。
最近はいつも同じ人に切ってもらっていて、その20歳そこそこだろう若い女の人である。
髪を前よりも短めにするという方針だけ決めて、任せた。
メガネを掛けていったのであまりよく見えないこともあって全面的に任せた。ここは「襟足は1センチ短くしますか?5ミリ短くしますか?」と聞かれても違いが分からないし。
いつもと同じ人は女の人なのに「どうっすか?」と「どうですか?」の中間くらいの聞き方をしてくる。
ヘキサゴンに出てくる木下なんとかというアイドルの話し方やたたずまいが似ている。分かりやすく言うと若槻千夏しゃべりである。
若いわりに腕がいいので、指名が入るのか、いつ行っても他の人を切っている。
とにかくサバサバしている。
サバサバというのは私は今まで目の敵にしていて、それはなぜかというとサバサバになるのは簡単であるからだ。
それなら『江古田ちゃん』というマンガに出てきた猛禽ちゃん
(合コンなどで男をゴソッと持っていってしまう女の子)のように気づかれにくい進化したぶりっ子になるほうが難しいのではないかと思っているのだ。
というわけでサバサバ女というものにかなり不信感を抱いていたのだけれど、今日もしかしたら、いいかもと思うようになった。
それはサバサバしているけれど、自分の前だと甘えてくる
という女の人を妄想したからだ。
ツンデレならぬサバデレである。
これはいいんじゃないだろうか。
もしかしたら今の異常なほどの美人アスリート人気も「サバデレ」によるところが大きいのではないか。