働きマン 第3話

なんだか優雅な「働きマン」である。
主人公の後輩が好きな作家の担当を外され、ブーたれるという話。
後輩がそんなことで悩んで甘えているようにしか見えなかった。
全く感情移入できなかった。
人間国宝のところに取材に行った後輩が壷を割ってしまうというエピソードも
ベタすぎる。
主人公がエステに行って体重が1キロ増えたといって騒いでいるのも違和感がある。
くだらねえ気がする。
原作では後輩が好きな作家から拒絶されるという場面があったのになぜか甘いストーリーに改変されていた。
アリーマイラブを思い出す職業女性ものであるが、そんな世界を描いたところで、
もっと過酷な現実を知っている視聴者にしてみたら、絵空事にしか見えない。
原作の連載から何年か経っているので、時代精神をドラマが体現していないところがある。
安野モヨコは最近の連載ではニートを登場させるなどしてタイムリーに対応しているのだが、
ドラマは連載時点でも古くなっていたドラマのようなことをしている。
田中と後輩との間になんだか恋愛めいた雰囲気が漂ってきたのも気になる。
脚本家には猛省していただきたい。