クローバーフィールド

クローバーフィールド観ました。
これは怖いでしょう。
超弩級の怖さとともに映画としての完成度もかなり高い。
これは面白い、観るべき。
映画館で前から2列目の席を取ろうとしたら、この映画はカメラが揺れますよと
言われる。
そういえば、ダンサーインザダークで気持ちが悪くなった経験があった。
じゃあ、ちょっと前のほうでと注文し真ん中くらいで観ることにした。
ニューヨークから東京の支社に旅立つ友人とその周辺のパーティーをベンジャミン・フルフォード似の男が手持ちカメラで撮り続ける。
なんか痴話げんかみたいなのが始まったなと思ったら、大きな揺れを感じ、
窓の外を見たら…
という映画。
怪獣映画で逃げ惑っている人目線の映画であるが、本当に怖い。
なんで怖いのかというと手持ちカメラのリアリティとともにちゃんとディテールまで
作り込んでいるセットが素晴らしいから、引き込まれる。
現実味がある。
電気屋のシーンでテレビを盗んでいる奴らがいたがそんな場合じゃないだろと面白かった。
怖い、痛い、面白いの三拍子そろったこの映画、終わった途端は誰も話さず
観客はみんな蒼白な顔をしていたような気がするが、気のせいかもしれない。
私も言葉を失った。
ゴジラのように気楽に観られる映画ではない。
私は大きな災害というものに巻き込まれたことがないので、分からないのだけど、
地震などの災害というものはこういうものなんだろうなと思った。
映画の向こう側の世界とこっちの世界が一緒だなんて普段は思わなくて、
向こうで何が起きていてもそれこそ対岸の火事だけど、この映画は自分も一緒に
現場にいるような気分になった。
脚本もよくできていて例のものが現れてから全く退屈しなかった。
ただのパニック映画ではなくて、映画史に残る映画だと思うので観てほしい。