シベリア超特急

亡くなった水野晴郎シベリア超特急は最初は封切りで観た。
映画館で観た人間は私を含めて、100人くらいしかいないのではないだろうか。
朝までバイトした後、新宿武蔵野館で初回を観た。
山下奉文が主役という設定なので、年寄りが来ていた。で、一緒にバイトしていた友達と私
、年寄りともう一人だけだったので全部で4人か。
なんかつまらないミステリだなと思って見ていた。
謎解きをするのだが、アリバイの設定がよく分からず、謎解きされても意味がわからないのだ。
へたくそだった。
で、最後の二重どんでんがえしがあったのだが、これが驚いた。
これを認めてしまうと何でもありじゃないか。
ミステリー映画の二重どんでんがえしというのは伏線ありきじゃないか。
それをいきなりちゃぶ台をひっくり返すようなこんな展開。
で、占野しげるという俳優の大根演技に大いに笑った。
ひどすぎて笑った映画はこれが初めてある。
反戦を訴えるといいながら、ストーリー展開で観客を反戦気分にするわけではなく、戦争は絶対にしてはならないとストレートに水野晴郎が言うだけというのにもしびれた。
列車が全く揺れないとかそんなところには目が行かなかった。
3まで映画館に観に行った。
3のときは映画館に水野晴郎が来ていた。
映画と映画の合間にボンちゃんとグッズを売ったりしていた。
見てもあんまり嬉しくなかった。グッズも買わなかった。
3はこじんまりとまとまっている映画という印象だ。
2は俳優の演技が上手く、緊張感も笑いもあって面白かった。
なんか演出も上手くなっていた。
普通に映画としていい映画なのではないかと思った。
こういう映画ならずっと見ていたいと思った。
最近激やせしていたので、水野晴男が健康を害しているだろうことは予想がついた。
水野晴男を日本のエド・ウッドと呼ぶ人もいるかもしれないが、普通にちゃんとした映画も撮っていたと思う。
人々の記憶から水野晴郎が消される前にそれは言っておきたい。