アメリはギリ

昨日、会社帰りに勉強しようとサイゼリヤに行った。
で、後ろの席のOL三人組の会話を盗み聞いていた。
映画の話になっていた。
「私の今までで一番良かった映画はやっぱりタイタニックだな」と一人のOLが言うと
もう一人は「私はアルマゲドン」と答え、もう一人は「私は沈没したりとか爆発したりとかそういうの興味ないので」と言うので、あとの二人が問い詰めたところ、「アメリとかかな」と答えた。
タイタニックアルマゲドンか典型的なスイーツ(笑)だなと思った。

ちなみにスイーツ(笑)またはスィーツ(笑)とは、ウィキペディアによると、女性誌、特に女性向けファッション雑誌に多く見受けられるバズワード的なキャッチコピーを用いたマーケティング戦略にマインドコントロールされているかのような一部の人たち(主に女性)を揶揄するインターネットスラングである。。単にスイーツと表記する場合もある。また、それらの人物によく見られる思考回路のことを、スイーツ脳またはスィーツ脳ということもある。

スイーツOL二人とちょっととんがってますOLの対決みたいな様相を呈してきた。
スイーツ二人はアメリは終わり方がよく分からない、何が言いたいのかよく分からない、
と言い出した。
なんか腹立たしかったな。タイタニックアルマゲドンを褒め称えて、アメリをけなすとは。
アメリはたしかにストーリーはわかりにくいところはあるけれど、監督の反射神経だけで作っているような映画で、監督が個人的に面白いと思うシーンを貼り合わせて作ったような映画だ。
ああいうストーリーがない映画を観客に退屈させずに作るのは大変なことだよみたいなことを言いたかったけれど、もちろん言えなかった。
アメリスイーツ(笑)が好きそうな映画に見えるけれど、実は違って、芸術性と娯楽性を兼ね備えている映画だから、娯楽性を重視する人は芸術性をそこに感じ取ってもしくは芸術性を理解できなくてそこで理解不能になってしまうのだろう。
だから、映画に娯楽性を求めるか芸術性を求めるかはアメリで決まると思う。
もしその人がアメリを評価できるなら、芸術的な映画を観てもある程度楽しめるのだと思った。