今週のサザエさん

今日も面白かったな。
サザエさん
サザエさんは3本あるので、雪室俊一先生と城山昇先生がだいたい一本ずつ書いてあとはフリーで聞いたことがない若手が書くことが多い。
今回は雪室先生が2本書いていた。
雪室先生も城山先生も60を過ぎたベテランなので、
全く後継者が育っていない。
若手の脚本家だとキャラクターにないことをやらせるから
いけない。
この前だとサザエとフネとマスオと波平がデパートに来ていて、バーゲンセールの放送が聞こえてくる。
サザエとフネがマスオと波平に買い物袋を渡して
バーゲンセールに急いで行ってしまう。
サザエはともかくフネはそういうことをしないはずである。
古い人なので、波平に荷物を持たせてバーゲンセールなどには行かない。
サザエさんはかなりキャラクターが暴走するけれど、
フネだけは唯一の常識人である。
そこのところを分かってほしい。
ベテラン二人だったら絶対書かないはずである。

城山先生は原作を織り交ぜたオーソドックスな話が多い。
波平が主人公になることも多くかなり感情移入している模様である。
今回はカツオが夏休みの宿題から逃げようとするが、
外に行くとワカメの同級生に捕まり勉強を教えなくては
ならなくなる。
結局他のワカメの同級生に勉強を教えてと言われるので、家に閉じこもって宿題をやるはめになるという話。

雪室先生はイクラが何でも順番に並べてしまう話を書いていた。
先生はイクラ、タラオが無邪気ゆえにトラブルを起こすという話をよく書いている。
ラーメン屋の前の行列の人を身長順に並べようとする無茶な
イクラ
磯野家を年齢順に並べて、サザエよりタイ子のほうが若い
という豆知識のトビラをイクラは開けてしまった。
ワカメ、タラオは磯野家の写真を持っていってイクラ
賢い順に並べさせようとする。
カツオ、サザエ、ワンツーフィニッシュでなぜかと思ったら、
イクラは怒らない順に並べたのだったという展開。

ワカメが主人公の3作目はワカメが先生に出した暑中見舞いを
間違って「暑」を警察署の「署」と書いたことからそのはがきを取り戻すために先生の家の前で張り込むという話。
いささか神経症的なワカメである。
カツオが妹のために炎天下の中を一緒に待っている姿が泣ける。
結局故郷に帰っている先生が大家さんから事情を聞き
こんな心のこもった暑中見舞いは初めてだワカメに電話を掛けて言う。いい話である。
こんなにまでして妹のために働いたカツオはなんか買って
と波平に言って怒られてしまう。
やっぱり雪室先生の脚本だとカツオは理不尽に怒られるなあ。
サザエが収入印紙をはがきに貼って出そうとするところで、
カツオに見つかって突っ込まれる。
よく収入印紙なんて知ってるなあ。カツオ。

来週のサザエさん
「ドキドキ同期のアナゴさん」
という話もあり、波平が湯船にどぶんと頭から突っ込んだり
アナゴとマスオがサザエに土下座しているシーンも。
どんな話になるのか気になる。