英会話ヒトリゴト勉強法

英会話ヒトリゴト勉強法という本を読んだ。
酒井穣という課長の教科書という本が去年バカ売れした人が書いている。
で、酒井穣という人は経営理論が専門なだけあって、差別化ができている。
普通の英語学習本は出さない。
学習法が斬新である。


だいたい今までの学習法をまとめると


結構昔からある音読派
音読を中心に英語力を付けようとするもの。
参考文献「國弘流英語の話し方」



多読派
多読を中心にするもの
多読を勧める勉強法はたくさんあったが、最近では子供向きの本をたくさん読むことによって英語力をアップさせようとするものが主流である。
参考文献「快読100万語!ペーパーバックへの道 」


瞬間英作文プラス音読派
中学レベルの英作文を瞬間で言えるようにすることと音読を中心に勉強するもの。
参考文献「英語上達完全マップ」

あとはリスニングを中心に据えた数多くの勉強法がある。



参考文献の三冊を超える英会話本を書かないと飽和気味の今の英語本業界では
生き残れないであろう。
で、英会話ヒトリゴト勉強法という本は今まで聞いたことがない斬新な勉強法で
差別化が完全に出来ていると思う。
英語の学ぶ理由というのも書かれているが、それは他のレビュアーも語っているし
省略して、この本の勉強法をかいつまんで書いてみる。



レベル1 (基本語彙の形成のために)
ステップ1 空費浪費の時間を見つける。(無駄な会議や通勤の時間など)
ステップ2 知ってる単語を一つあげる。(なんでもいい。簡単な単語)
ステップ3 取り上げた単語を、ヒトリゴトで説明してみる。(英英辞典のように、自分の頭の中で単語を定義してみる。声にだしたほうがいいが、頭の中でやってもいい。できるだけ長く)
ステップ4 自分の苦しい説明と英英辞典の説明を比べてみる。(英英辞典で該当する単語を引いてみて比べてみる)
ステップ5 英英辞典の説明を3回ヒトリゴトで読む。
ステップ6 ヒトリゴト学習をした単語にペンでチェックを入れる。(辞書を開くと学習した単語が多くなって楽しくなる。)
ステップ7 クリップを一つ左のポケットに移動させる。(自分の1日のノルマを決めて、その数だけ右のポケットにクリップを入れておくのだ。クリップじゃなくてもいいと思う。)

レベル1は目標1000語、それ以上続けてももちろんよい。



レベル2(発音矯正のため) 
ステップ1 サイト「外国語広場 アメリカ大統領演説・講演」に行く。
ステップ2 適当な音声データをダウンロードし、台本を作る。(映像と音声と台本がそろっているやつを選ぶ。朝日出版社から出ている演説集とyoutubeの映像を組み合わせてもいいかも)
ステップ3 台本の内容語に丸をつけてから、音声を聞く。(内容語というのはそれがないと文章の内容が分からなくなってしまう言葉、逆にいうとそれだけ聞き取れれば意味がなんとか伝わる単語のこと)
ステップ4 映像を見る。(身振り手振りがどんだけ内容語に影響を与えているかをみるため)
ステップ5 丸の付いた台本を手に、丸の部分を強調するようにヒトリゴトする。(身振り手振りを真似て大げさに表現。通勤のときなどは脳内でやってもよい。)
ステップ6 1週間ずっと一つの演説だけをヒトリゴトする。(単語の意味が分からなくてもかまわない。逆に知りたいという欲求が高まるまでやってみる)
ステップ7 イメージトレーニングで締めくくり。(自分がアメリカの大統領になって、大勢の演説をしているようにイメージしながら1週間の最後にヒトリゴトを行う。)



レベル3(ヒトリゴトにおけるビジネス思考の訓練)
ステップ1 自分がよく使う日本語のヒトリゴトを五つ見つける。(「めんどくさいなあ」とかネガティブなものがよい)
ステップ2 五つの表現を定義する。(レベル1でやったのと同じ)
ステップ3 英英辞典で、定義したヒトリゴトを確認する。(これもレベル1でやったやつ)
ステップ4 実際に、五つの表現を使い始める。(普段の日本語でネガティブなヒトリゴトを言う場面で英語に変えてみる。日本語で言ってしまったら英語で言い直す)
ステップ5 ネガティブを放置しない。(ネガティブなヒトリゴトが出たら、そのたびにwhy?becauseを5回くりかえす。)
ステップ6 原因を発見する。(なぜネガティブなことを言ってしまうのか原因を見つけ出し、解決する。)
ステップ7 同じ問題を日本語で考えてみる。(なぜなぜを5回くりかえして考えてみる。)

他にも英語の勉強法のアドバイスが書かれていて面白い本だった。

英会話ヒトリゴト学習法

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英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

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快読100万語!ペーパーバックへの道 (ちくま学芸文庫)

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